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FIK ヨーロッパゾーン剣道審判講習会 2006

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2006年2月11日~12日、FIKヨーロッパゾーン剣道審判講習会が例年通りベルギー・ブリュッセルに於いて開催された。講習会が始まる前には、2日間にわたり、地稽古の時間が夕方2時間設けられた。FIKからの派遣講師は下記の通り。

福本修二先生(剣道・範士八段)
太田友康先生(剣道・範士八段)
根岸一雄先生(剣道・範士八段)

最初に主任講師の福本先生より、70名の講習生に向けて次のように言葉を掛けられた。
「本講習会の目的は、世界剣道選手権大会(WKC)やヨーロッパ剣道選手権大会(EKC)で審判をするような審判員を育成することです。皆さんにはWKCやEKCのような国際的な大会で、有効打突を正しく判断できるよう、また禁止行為・不正用具等に迅速かつ適切に対処することができるよう、日頃から鍛錬を重ねる事が求められます。」

模範として、七段を受有している3名の講習生が三試合の審判を行った。その後、講習生は国際的レベルの審判員はA、国内レベルの審判員はBと、2グループに分かれた。42名で構成されたAグループは太田先生、28名で構成されたBグループは根岸先生が担当された。

Aグループの講習生は、過去に様々な講習会参加の経験があり、その多くが国際的レベルの試合における審判員としての素質が備わっていた。課題としては、機会だけでなく構え、態度、試合者の刃筋、審判員同士の協力と位置取りの練習が挙げられた。

2日目の午後(2月12日日曜日)には審査会が行われ、103名が受審した。結果は下記の通り。

段位 受審者 合格者
初段 13 9
二段 11 9
三段 6 2
四段 13 3
五段 13 3
六段 36 4
七段 11 1

不合格者は姿勢や態度は良かったものの、打突の機会と気剣体による打突に改善の必要があった。その多くがあと一歩のところで不合格となったようだった。

 

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